積雪路において立ち往生しやすい車---業者に処分も

車両のスタック(2021年12月、国道17号三国峠)
  • 車両のスタック(2021年12月、国道17号三国峠)
  • 東京代々木(2018年1月)

2月13日夕方から14日早朝にかけて関東地方では平野部でも積雪が予測されている。高速道路各社では、やむを得ず高速道路を利用する場合には、冬用タイヤを装着しタイヤチェーンを携行するよう求めている。特に雪道を走行する際にはチェーンの装着が必要だ。

冬用タイヤについては全車輪に装着し、チェーンは駆動輪に装着すること。国土交通省でも、降雪時には、立ち往生する前に早めのチェーン装着を呼びかけている。立ち往生した後の装着は極めて困難だという。

NEXCO中日本や国交省によると、一軸駆動車、連結車、空荷状態、年式の古い車両については、積雪路において立ち往生が発生しやすい傾向にある。

一軸駆動車:二軸駆動車に比べて駆動軸が空転しやすい
連結車:トレーラー付近の積雪により走行抵抗が増大。
空荷状態:駆動軸に十分な荷重がかからず、発進性能が低下。
年式の古い車両:トラクションコントロール(駆動輪の回転を制御し空転を低減する装置)などの機能が搭載されていない。

ノーマルタイヤでの雪道走行は、法令違反だ。積雪または凍結している道路において、その路面状況に応じて滑り止めの措置を講じることは、ドライバーが本来的に遵守しなければならない事項だ(道路交通法第71条第6号および各都道府県道路交通法施行細則または道路交通規則)。首都高も、滑り止め装置(タイヤチェーン・冬用タイヤ)を取り付けていない車両は通行できない。積雪・凍結路で立ち往生して交通渋滞等を引き起こした車の運送事業者には国交省が監査を行ない、講じた措置が不十分と判断されれば処分の対象となる。

《高木啓》

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