マツダ、販売・コスト改善で営業益は637億円に拡大…2021年4-12月期決算

マツダCX-5北米仕様
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マツダは2月10日、2021年4~12月期(第3四半期累計)の連結決算を発表。販売減速や原材料価格高騰はあったものの、販売の質やコスト改善で営業利益637億円を確保した。

第3四半期累計期間のグローバル販売台数は、前年同期とほぼ同じの93万台。市場別内訳は、国内が同16.8%減の9万4000台、北米は同13.8%増の33万2000台、欧州が同8.3%増の14万7000台、中国は同24.8%減の13万4000台。その他地域は同5.5%増の22万2000台だった。第3四半期(2021年10~12月)に限ると、東南アジアのコロナ再拡大に伴う取引先からの部品供給および半導体供給不足の継続に伴い、グローバル販売台数は同23.3%減の27万台。想定を上回る減産により、ディーラー在庫はグローバルで極めて低水準となっている。

売上高は同10.4%増の2兆1624億円、営業利益は637億円(前年同期は320億円の損失)。出荷台数大幅減少や原材料価格の高騰などの減益影響に対し、販売改善、コスト改善、固定費効率化の収益改善努力で黒字を拡大した。経常利益は596億円(同311億円の損失)。当期純利益は新型コロナウイルス感染症の影響による工場の操業縮小に係る固定費等89億円を特別損失へ計上したことや税金費用209億円等により294億円(同782億円の損失)となった。

今期の連結業績見通しについては、減産影響および中国販売減を反映し、グローバル販売台数を124万台(前回予測比-7万4000台)、売上高を3兆1000億円(同-1000億円)に下方修正。収益改善の進捗およびコロナ影響に伴う特別損失振替89億円を反映し、営業利益は820億円(同+170億円)、経常利益は790億円(同+180億円)、純利益は550億円(同+140億円)に上方修正した。

《纐纈敏也@DAYS》

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