日産自動車(Nissan)の米国部門は12月13日、米国の自動車業界初のタイヤ空気圧補充支援システム「イージー・フィル・タイヤアラート」テクノロジーが、900万台以上の車両に搭載された、と発表した。
米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)によると、毎年およそ1万1000件のタイヤ関連の自動車事故が米国で起きている。この事故により、600人以上が命を落としているという。
イージー・フィル・タイヤアラートのシステムを作動させるには、まず車両を安全な場所に駐車し、パーキングブレーキをかける。AT車では、シフトをPレンジに入れ、エンジンをオフにして、イグニッションをオン(アクセサリーモード)にする。
タイヤに空気が充填され始めると、車両のライトが点滅。イージー・フィル・タイヤアラートが、空気圧の変化をモニターしていることを示す。適正なタイヤ空気圧に達すると、車両のクラクションが鳴る。また、タイヤの空気圧が高すぎる場合、クラクションが鳴るとともに、ハザードランプが3回点滅。ユーザーに空気を抜く必要があることを知らせる。
この機能により、従来のタイヤゲージを使用する場合と比較して、空気圧が不足しているタイヤを、約半分の時間で推奨空気圧まで充填できるという。
このシステムは現在、日産のベストセラーSUVの『ローグ』(日本名:日産『エクストレイル』に相当)や、新型『パスファインダー』など、主要13モデルに装備されている。