日立建機、ICT油圧ショベルに13tクラスを追加…マシンコントロール機能改良

ICT油圧ショベル ZX135USX-7
  • ICT油圧ショベル ZX135USX-7
  • バケットが目標面に追従しているときに、ブーム動作を自動制御。アーム操作のみで、足元まで掘削
  • 高さ・深さセッティング画面
  • 旋回角・旋回半径
  • 面

日立建機は、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」2014年基準に適合した13tクラスの後方超小旋回型ICT油圧ショベル『ZX135USX-7(標準バケット容量0.52m3、運転質量14.3t)』を、日本国内向けに2022年4月1日より発売する。

20tクラスの『ZX200X-7』と30tクラスの『ZX330X-7』に続き、新型油圧ショベルZAXIS-7シリーズとしてICT油圧ショベルのラインアップを強化し、13tクラスの後方超小旋回型の特徴を生かして、建築基礎や宅地造成など都市土木をはじめ、現場にあった最適な製品の提案を実現する。販売目標は年間50台を見込んでいる。

新機種ZX135USX-7は、マシンコントロール時に、ブーム・アーム・バケットの動きの制御介入エリアを最適化し、土砂の敷き均しや盛土作業など、施工目標面から離れた領域での作業スピードを上げた。また、目標面にバケットが追従した状態では、ブームを自動制御することで、アーム操作のみでの施工が可能となり、オペレータの操作負担を低減。さらに、バケットが目標面に追従している際、掘削反力による機体の浮き上がりを自動制御することで、硬い土壌でもレバー操作を微調整することなく、高精度で力強い掘削を実現する。

マシンコントロール機能は工事規模や種類を考慮し、2Dと3Dの2つの仕様から選択可能。専用機器をオプションで追加することで、2D仕様から3D仕様へのアップグレードにも対応する。また、ICT・IoTソリューション「Solution Linkage Work Viewer」を採用。車体近くでスマートフォンと車載端末をWi-Fiで接続することで、車体に搭載された各カメラで撮影された現在と過去の稼働状況の映像を、スマートフォンで見ることができ、施工進捗管理を支援する。同システムは、機体の周囲状況を運転席内のモニターに表示する周囲環境視認装置「AERIAL ANGLE」のモニター映像に加え、フロントカメラ映像により360°の周囲映像も記録できる。

安全面では、油圧ショベルの上下・左右方向の動作制限エリアを、「高さ・深さ」、「旋回角・旋回半径」、「面」の3種でモニター上に設定できる「エリアコントロール」機能を搭載。狭所や障害物のある現場で 作業前に機械が動かせるエリアを設定することで、フロントや旋回動作時に設定した境界に近づくにつれ、動作スピードを減速・停止し、オペレータの操作を支援する。

《纐纈敏也@DAYS》

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