BMW「My BMW」アプリ、新機能を採用…アップデートを欧米で開始

アプリ上で目的地を設定し目的地を車両に転送

スマホがキーになる最新の「BMW Digital Key Plus」

リモート盗難レコーダーを採用

カレンダーにロケーション機能を採用

BMWの「My BMW」アプリ
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BMW は11月11日、「My BMW」アプリのアップデートを、ドイツ本国などの欧州と北米(米国とカナダ)で開始した、と発表した。

My BMWアプリは2020年7月の導入以来、ドライバーと車両の間でシームレスに通信できるユニバーサルインターフェースとして利用されている。ユーザーはスマートフォンを通じて、BMWのブランドやディーラーと直接つながることができる。

アプリ上で目的地を設定し目的地を車両に転送

My BMWアプリでは、アプリ上で目的地を設定し、目的地を車両に転送できる。これにより、車両に乗り込んで目的地を設定するという煩わしさから、ユーザーを解放する。

さらに、車両の状況や車両の位置の確認、車両のロック/ロック解除、ヘッドライトの点灯、換気などの操作を遠隔で行うことができる。BMWから最新ニュースや、キャンペーン情報を入手する機能もある。

サービスでの入庫予約リクエストも、スマートフォンを通じて可能にした。My BMWアプリは、車両とユーザー、BMWブランド、BMWディーラー間のコミュニケーションのためのユニバーサルインターフェースとして機能するという。

スマホがキーになる最新の「BMW Digital Key Plus」

このMy BMWアプリが今回、欧米で新機能を採用した。最新の「BMW Digital Key Plus」を利用すると、ユーザーはスマートフォンをポケットから取り出さなくても、車両のロックを解除、始動、再ロックできる。超広帯域技術(UWB)によって、セキュリティを追求する。 BMW Digital KeyPlusはApple「iPhone」向けで、最大5人が共有できる。

また、リモート3Dビューサービスによって送信された画像は、撮影場所と時間に関する情報を含めて、ギャラリーに保存される。車両の空調や換気の状態も、My BMWアプリに分かりやすく表示されるようになる。

さらに、My BMWアプリは、スマートフォンを通じて、タイヤの状態に関する情報をドライバーに通知する。この新機能は、故障のリスクを最小限に抑えるのが狙い。My BMWアプリには、タイヤ空気圧システムによって測定された数値を表示する。ユーザーは自宅に居ながらにして、車両の現在のタイヤ空気圧が正しいかどうかを確認できる。

リモート盗難レコーダーを採用

さらに、デジタルタイヤ診断として、My BMWアプリを介して、タイヤの摩耗に関する情報を送信することもできる。 BMWのバックエンドでは、タイヤ空気圧制御システムからのデータが、温度とホイール回転数の値とともに処理され、タイヤの寿命を予測する。タイヤ空気圧コントロールの一環として、タイヤの損傷の兆候も検知する。

「Digital Tire Diagnosis」は、クラウドベースのアルゴリズムにより、タイヤ空気圧の減少を、車載のタイヤ空気圧監視システムよりも早く検出できるようになる。これは、BMWバックエンドの人工知能(AI)による診断機能によって可能になる。空気圧が低下すると、MyBMWアプリが推奨される対応とともに、ドライバーに通知する。

この情報は、BMWバックエンドでほぼリアルタイムで利用できる。そのため、ユーザーが同意すれば、たとえばタイヤの適切な交換などを迅速に行える。 Digital Tire Diagnosisは、リクエストに応じてユーザーに個別に通知する。

リモート盗難レコーダーは、車両の警報システムが作動した場合、プッシュ通知によってユーザーに通知する。アラームが作動すると、車載カメラは車両の周囲と車内の映像や画像で記録する。ユーザーは、MyBMWアプリを通じて、映像や画像をダウンロードできる。車両が盗難被害や当て逃げされた場合は、外部カメラの映像や車載カメラの画像が証拠として利用できる。この機能は、オプションの盗難防止警報システムや「Parking AssistantPlus」、「InterieurCamera」の装着が必要になる。

カレンダーにロケーション機能を採用

カレンダーにロケーション機能を採用することにより、ユーザーは予定しているドライブリストを含むスケジュールを、MyBMWアプリと同期させることが可能になった。カレンダーエントリーにリンクされたロケーションは、アプリに表示でき、個別に検索する必要はないという。これらの場所は、車載ナビゲーションシステムに転送できる。今後72時間のカレンダーエントリーのみが同期される。

デモモードでは、BMW車を使用せずにMyBMWアプリの車両機能を使用することができる。ユーザーはEVなど、さまざまなBMWのデモモデルから選択して、アプリのさまざまな機能を試すことができる。

なお、MyBMWアプリのアップデート版は、「iOS」と「Android」の両OSで利用できる。Apple の「AppStore」またはグーグルの「GooglePlayストア」から無料でダウンロードできる。My BMWアプリの新機能は、新世代EVの『iX』の欧米仕様車に最初に導入された。今後、他のモデルに拡大展開していく予定、としている。

《森脇稔》

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