トヨタがクッションを発売! 後付け用品で高齢者による踏み間違い事故削減へ

トヨタは2021年10月15日、全国販売店を通じて、新商品「安心ドライブサポートクッション」の販売を開始した。高齢者によるペダル踏み間違い事故の減少に期待して開発された。

同商品は、「1日でも早く市場のお客様にお届けしたい。そして、1件でも多くの悲惨な踏み間違え事故を防ぎたい」という想いを持って、2年前に開発をスタートさせたという。

2019年度に高齢者のアクセルとブレーキンの踏み間違え事故が社会問題となった事を受け、トヨタはユーザーに対し、「適切な運転姿勢」の重要性を強調してきた。

一方で、同社が実際に調査した結果、年齢や体形によって、適切な運転姿勢が保てないユーザーの存在が明らかとなったと説明。その調査結果を受け、「何とか、お客様が正しい姿勢を保てるシートを作れないか」と考えたことが、開発のきっかけとなったという。

そして、「太ももを横から支えることで、股関節の開きを抑制し、両足を車両の内側に寄せる姿勢を作ることで、とっさの際に無意識にブレーキが踏めるようにすること」、「新車だけでなく既存の車にも適応可能。中でも高齢者比率の高い車種に適応できること」、「取り付け工賃不要で、3分以内に取り付けできること」の3つをテーマに開発が進められた。

今回発売される商品には、クルマのイメージに合わせて選択可能なニット素材の「安心ドライブサポートクッションBasic(4290円)」と、その上級グレードとなるスウェード調の「安心ドライブサポートクッションLuxury(6160円)」の2グレードが用意されている。

運転時に同クッションを使用することで、踏み間違いの要因の一つである足の開きを低減し、足先にいつでもブレーキがある体勢を形成。無意識にブレーキを踏める状況を作り出せることに加え、筋肉の負担を軽減することでアクセルやブレーキペダルの踏みやすさを向上させる効果も持っていると説明された。

トヨタはこの安心ドライブサポートクッションを、後付け安全商品として現在ラインナップされている、「踏み間違え 加速抑制システム」よりも安価で、対象車種が幅広いよりライトな商品として販売。2021年10月末にサポカー補助金が終了となることで、価格が課題となっている「踏み間違え 加速抑制システム」が持つ役割の一端を担う存在を目指すという。

現在、トヨタがラインナップしている後付け安全商品は、「踏み間違え 加速抑制システム(3万8500円から)」「プリクラッシュセーフティ 昼間の歩行者検知機能追加プログラム(4180円)」、「プラスサポート用スマートキー(1万3200円から)」の3つ。そこに「安心ドライブサポートクッション」が追加されることで、ユーザーのニーズに合わせて組み合わせられる選択肢が大幅に広がることが期待される。

なお、安心ドライブサポートクッションの対象車種は、既販車では2020年時点で、60歳以上の使用比率が40%以上、50歳以上の使用比率が50%以上の車種を基準とし、新型車に於いては基本、全車種が対象。現段階では、43車種に対応しており、1件でも多くの踏み間違い事故削減への貢献を目指す。

《先川知香》

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