「大事に扱ってくれる人になら譲ってもいい」という人に刺さるサービス、カババが新展開

従来の中古車店とは違い、個人間の自動車売買にプロを仲介させ、売る側・買う側の双方に新しいメリットをつくるネット個人売買仲介サービス「カババ」。そのカババが、ローンチ1年でまた新たな個人売買仲介サービスを立ち上げた。

その名も「カババWanted!」。9月から本格始動させた新サービスで、「Wanted」と名がつくとおり、「欲しい車を依頼者にかわって募集する」という新形態で、公式サイトには「このサービスは買取や下取りよりも安く買うサービスではありません」と記されている。

「カババWanted!」で欲しいクルマを募集する場合は、まずカババにメールアドレスと携帯電話番号(SMS認証)で新規登録し、クレジットカードを登録してスタート。募集掲載料(システム利用料) 1000円で、欲しいクルマについて入力する。

入力情報は、メーカー・車種・グレード・年式・ボディーカラー・走行距離・修復歴の有無・こだわりの仕様・装備・購入希望車両価格など。たとえば9月16日時点で募集掲載されていたひとつに、ランドローバー『ヴェラール』があった。

その募集内容には「グレード:D180 or SD180、年式:2019~2020年、ボディカラー:シルバー/ソリッドブラック以外、走行距離:0~25000km、修復歴の有無:無し、こだわりの仕様・装備:ホイルはブラック サンルーフは無し ですと嬉しいです。 D180 ~550万円 SD180 ~600万円 画像は参考画像でグレードが違います」と記されていた。

この募集をみたカババ登録済み出品者が、「売ってもいいかな」と思ったら、「この車両を譲ってもいい」ボタンをクリックする。

同サービスを運営するアラカン(愛知県名古屋市)の田中一榮代表取締役は説明会を開き、このあとからの売買成立までの流れについて、こう教えてくれた。

「カババWanted!では、このあと、カババの鑑定士が募集者に代わって、クルマの鑑定を代理で行う。そこで修復歴の確認や傷や消耗品、保管状況などをチェックし、さらに鑑定当日はリアルタイムで電話しながら鑑定士が募集者の知りたいことをチェックする。また、出品者に不明点を確認できる」

「価格やコンディションなどのすべての条件がマッチしたら交渉成立。条件が違ったら購入を見送ることもできる。募集期間の半年間であれば何度でも鑑定士が代行して出張鑑定できる」(田中代表)

そして募集の掲載期限は6か月。さらに6か月の掲載延長を希望する募集者は、システム利用料550円がかかる。また、欲しい車が見つからなくても募集掲載料は返金されない。

冒頭に記した公式サイトのメッセージが、この「カババWanted!」手数料のプライスで納得できる。「カババWanted!」でマッチングが成立すると、成立時手数料として、募集者は 5万5000円、出品者は5万5000円をカババに支払わなければならない。ここが、「このサービスは買取や下取りよりも安く買うサービスではありません」と伝えている理由のひとつか。

こうした“ありそうでなかったクルマ募集サービス”を立ち上げた背景や狙いはなにか。田中代表はこう話す。

「現在のカババのサービスは、売りたい人と買いたい人をマッチングするサービスだけど、売りたい人、出品者から、『実は前からこういったクルマを探しているけど、なかなか見つからなくて困っている。もし、カババで出品されたら一番に教えて欲しい』という要望を受けることが何度かあった」

「そういった依頼のクルマは、現在の所有者が大事に乗っていることが多く、なかなか市場には出回らない。ただ、『大事に扱ってくれる人になら譲ってもいい』と思っている人もいるので、金銭的な条件面だけでなく、クルマに対する思いもマッチングさせる必要があると感じたことから、Wanted!を開発した。買いたい人と、売ってもいい人の思いをマッチングさせるサービスだ」(田中代表)

また、クルマ雑誌が全盛のころ、巻末に「パーツ交換希望」「クルマ売ってください!」といった読者投稿ページが盛り上がったころを知っている人も少なくないだろう。

この令和の時代に、ネットで「クルマ募集」マッチングサービスを立ち上げるメリットについて田中代表は「『ほとんど乗っていないクルマだけど、個人売買で売って、トラブルになるのは嫌だから』といった、ネットだけでは解決できないことをカババでは、出張鑑定というアナログ的な付加価値を加えることで、クルマに特化したマッチングニーズを掘り起こすことができると考えている」と教えてくれた。

中古車個人売買仲介サービス「カババ」のなかに「カババWanted!」を立ち上げたアラカン田中代表は、今後の展開について「売りたい人、買いたい人を両方向からマッチングできる唯一のサービスであるカババを、出張鑑定士を全国で採用し、出品台数は常時1万台を超え、年間で5万台をマッチングするサービスへと発展させたい」とも話していた。

《大野雅人》

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