ルノーが100万台のEV生産に準備、バッテリー2社と戦略的提携…「ギガファクトリー」建設へ

ルノー5(サンク)プロトタイプ
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ルノーグループ(Renault Group)は6月28日、バッテリー2社と戦略的提携を結び、フランスに大規模バッテリー工場「ギガファクトリー」を建設すると発表した。

ルノーグループは、フランスをEV向けバッテリーの事業戦略の中心に据える。フランスをEV向けバッテリーの設計と生産のグローバルハブに位置付けている。そこで、ルノーグループは今回、バッテリー2社(エンビジョンAESC社とヴェルコール社)と戦略的提携を結んだ。エンビジョンAESC社は世界をリードするバッテリー技術を持ち、ヴェルコール社は日産自動車の長年のパートナーとして、EVバッテリーセルの開発を専門としている。

このうち、エンビジョンAESC社との戦略的提携では、ルノーグループは2024年に9GWh、2030年までに24GWhのバッテリー生産能力を持つギガファクトリーを、フランス・ドゥエーに建設する。最大20億ユーロを投資して、将来の新型EVのルノー『R5』(『 5(サンク)』プロトタイプの市販版)を含めたEV向けに、最新かつコスト競争力のあるバッテリーを生産していく。

また、ヴェルコール社との戦略的提携では、2022年までに高性能バッテリーのパイロット生産ラインを立ち上げ、2026年までに最先端のギガファクトリーを稼働させる計画。ルノーグループとヴェルコールは、ルノーブランドのCセグメント車や、アルピーヌ車に適した高性能バッテリーを共同開発する予定だ。

ルノーグループのルカ・デメオCEOは、「2社との最新の戦略的パートナーシップは、2030年までにヨーロッパを拠点に100万台のEVを生産するという目標実現に向けて、ルノーグループの立場を強化するもの」と述べている。

《森脇稔》

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