フォルクスワーゲンの大型SUVとSUVクーペに改良新型…上海モーターショー2021で発表

SUVのテラモントとSUVクーペのテラモントX

エクステリアを中心にアップデート

部分自動運転が可能な「トラベルアシスト」設定

フォルクスワーゲン・テラモント 改良新型(上海モーターショー2021)
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フォルクスワーゲン(Volkswagen)は4月21日、中国で開催中の上海モーターショー2021において、『テラモント』と『テラモントX』の改良新型をワールドプレミアした。

SUVのテラモントとSUVクーペのテラモントX

フォルクスワーゲンは2016年秋、中国で開催された広州モーターショー2016において、テラモントを初公開した。テラモントはフォルクスワーゲンが2016年秋、米国のロサンゼルスモーターショー2016で発表したSUV、『アトラス』の中国版だ。アトラスが中国市場には、テラモントの名前で投入された。

テラモントは、フォルクスワーゲングループのモジュラー車台、「MQB」をベースに開発された。ボディサイズは全長5039mm、全幅1989mm、全高1773mm、ホイールベース2980mm。フォルクスワーゲンと上海汽車の中国合弁、上海フォルクスワーゲンとしては、初の大型SUVとなる。この効果で、広々として快適な室内空間を備えている。

フォルクスワーゲンは2年後の上海モーターショー2019において、『テラモントX』を発表した。テラモントの派生モデルで、3列シートをなくし、2列シート仕様とした。これにより、リアゲートを緩やかに傾斜させたファストバックスタイルが可能になった。テラモントXは、SUVクーペデザインを採用している。

エクステリアを中心にアップデート

上海モーターショー2021では、このテラモントとテラモントXに大幅改良が施され、改良新型がワールドプレミアされた。新しいデザインと最新のテクノロジーを導入している。両モデルには、フォルクスワーゲンの新しいエレクトロニクスアーキテクチャを採用した。インテリアの照明や後席エアコンなどのタッチコントロール機能を強化する。

フルサイズの7名乗りが可能な改良新型テラモントは、新デザインの前後バンパーを装備した。この結果、全長は5052mmと、従来よりも13mm延びた。新デザインのLEDヘッドライトも採用している。

テラモントのクーペ版のテラモントXの改良新型は、さらスポーティなデザインを追求する。ハイグロスブラックトリムが埋め込まれた専用デザインのフロントバンパー、リップスポイラー、リアバンパーなどのセットした「R-ライン」スタイリングが標準装備された。ボディサイズは、全長4917mm、全幅1989mm、全高1719mm、ホイールベース2980mm。テラモントと比較すると、全長は135mm短い。

テラモントとテラモントXの改良新型には、パワートレインに第3世代の「EA888」型2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンが設定された。最大出力は186hpと220hpの2種類のチューニングが用意されている。

部分自動運転が可能な「トラベルアシスト」設定

改良新型には、先進運転支援システム(ADAS)の「トラベルアシスト」が設定された。トラベルアシストは、高速道路において、部分自動運転を可能にするもの。トラベルアシストは、マルチファンクションステアリングホイールのボタンに触れて、システムを起動する。法律や安全上、ドライバーは常にこのシステムの作動を監視する。そのため、トラベルアシストでは、ドライバーがステアリングホイールを握っているか否かを確認する。

この確認は、静電容量式タッチセンサー式の「キャパシティブステアリング」(ハンドル保持検知機能)によって行われる。ドライバーがステアリングホイールを握っていることを検知すると、トラベルアシストをはじめとする各システムにインタラクティブなインターフェイスを提供する。

このシステムは、ステアリングホイールを軽く握るだけで検知する。その表面は、静電容量式タッチセンサーになっており、ドライバーが車両を操作しているか否かを検出する。ステアリングホイールから10秒以上手を離していると、ドライバーに警告を発する。この警告は、視覚信号、音声信号、ブレーキペダルの振動で行う。この警告にドライバーが無反応な場合、エマージェンシーアシストを起動して、自動制動を行い、車両を停車させる。

《森脇稔》

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