JR東日本は2月26日、福島県沖地震で地上設備が被災した東北新幹線の現況を明らかにした。
東北新幹線は最後まで運行を見合わせていた那須塩原~仙台間が2月24日に再開したが、被災箇所は新白河~一ノ関間で約940カ所にも上っており、復旧作業は全線再開後も続けられている。
とくに高架橋や橋脚など土木設備の破損や電柱の折損、軌道変位といった被害が新白河~白石蔵王間に集中しており、JR東日本では「1日も早く通常ダイヤに戻せるよう、引き続き復旧作業を進めてまいります」としている。
このため、那須塩原~一ノ関では通常320km/hで走行するところを、那須塩原~郡山間では160km/h、郡山~仙台間では110km/h、仙台~一ノ関間では160km/hを最低速度にして走行しており、東京~仙台・盛岡間の到達時間は通常より1時間程度長くなっている。
運行本数も通常の8割程度となっており、北海道新幹線への直通は盛岡発着の『はやて』1往復を除いて中止されている。