東京地下鉄(東京メトロ)は11月25日、新型コロナウイルスの感染拡大予防策として、三菱電機製の車内空気循環ファンを銀座線1000系1両に試験搭載すると発表した。
これは、三菱電気独自の放電技術である「ヘルスエアー機能」を組み込むことで、車内の空気に含まれるウイルスや菌、花粉を抑制することができるもの。
インフルエンザウイルスやネコカリシウイルス(ノロウイルス代替)への効果が確認されていることから、東京都が新型コロナウイルスに感染した軽症者などを収容する宿泊療養施設をはじめ、病院、ホテル、介護施設、保育園、オフィスなどにも導入されている。
試験搭載は11月26日から2021年2月下旬まで実施。鉄道車両としては国内初の導入となり、東京メトロではこれを通して「装置内部のフィルターへの影響など、鉄道車両での使用における保守性を試験し、結果を踏まえ今後の運用について総合的に判断します」としている。