[プロショップ訪問]Hi-Fiからカスタム、ビギナーからヘビーユーザーまで驚きの技術…AUDIO.VISUAL.SECURITY FIST

【プロショップ訪問記】AUDIO.VISUAL.SECURITY FIST(北海道)Hi-Fiからカスタム、ビギナーからヘビーユーザーまで驚きの技術を駆使する信頼できるプロショップ
  • 【プロショップ訪問記】AUDIO.VISUAL.SECURITY FIST(北海道)Hi-Fiからカスタム、ビギナーからヘビーユーザーまで驚きの技術を駆使する信頼できるプロショップ
  • フィスト代表 山内さん
  • 明るく整理された店内スペース
  • オーディオに関わるパーツや製品も幅広く取り扱っている
  • 数々の作品が生み出されている木工室
  • ピットは3台が余裕で入るスペースを確保
  • ホームシアターも合わせて取り扱っている

旭川の市街地にあり、どこからでもアクセスしやすいAUDIO.VISUAL.SECURITY FIST(北海道北海道旭川市東7条3丁目1番16号)。カーオーディオはもちろん、ホームオーディオも手がけ、幅広い客層を受け入れる旭川の名店として高い知名度を誇る。

そんなFIST(フィスト)の店長を務める山内さん。2003年の創業以来、ずっとショップの顔として客から親しまれる存在だ。山内さんのオーディオのルーツは高校時代にあったという。

「その頃バンドをやっていて、大きな音を出したくてスピーカーのエンクロージャーを自作してました。それと同時期だったかバイト先の先輩が本格的なオーディオカーに乗っていたんです。パワーアンプが付いていてネオンもインストールされてて、サウンドもかなりの大音量で、ぜんぜん音が割れないので当時はビックリしたのを憶えています」

そんなオーディオ体験を経て、ますますクルマ好きになっていく山内さん。学校を卒業した後は地元の電装屋に就職している。理由は「ディーラーだと同じメーカーのクルマしか触れないけど、電装屋だといろいろなクルマを扱えるから」だった。それほどクルマ好きだった山内さん、初任給で箱載せウーファーを買ったと言うから、かなりヘビーなオーディオ好きでもあったようだ。

電装屋ではスピーカー交換やウーファーボックスの制作なども任され、「12インチ×2発組みのウーファーボックスはガレージに山積み状態でした、本当に何個作ったかわかりません(笑)」と言うほどオーディオのインストールに明け暮れる毎日を送った。

こうしてますますオーディオ好きが高じていく山内さん。電装屋で数年の経験を積んだ後、元々は客として出入りしていたオーディオショップに転職することになる。

「オーディオを仕事にするとすごく楽しそうだと思ったんです、この仕事をずっとやっていきたいと思って転職しました」

オーディオショップでのインストーラーを経験した山内さん、さらに数年後には独立することになる。それが2003年に園田代表が立ち上げたFIST(フィスト)への参加だった。オーディオ部門を任されて店長となった山内さん、それまでの経験を生かして自分の思い描いたオーディオショップを作り上げることになる。

そこで山内さんが打ち出したのはカスタムもハイファイもできるショップだった。派手なカスタムインストールもストックを極めるハイファイ系のインストールも、どちらも好きだった山内さんは、両方を手がけるショップを目指すことにする。

「カッコ良くて良い音のオーディオを作りたかったんです。FRP加工もできるし超ハイエンドユニットを使ったハイファイも作れる、そんなショップのスタイルはオープン当時にでき上がっていました。オーディオを組むんだから良い音であることはごく自然なことでしょ。その上でカッコ良くあって欲しいんです。この思いはオープン当初からずっと変わっていません。近年は純正風のデザインが主流になっていますが、もちろん手を掛けたカスタムのオーダーがあればどんなものでも作る自信はあります。しかも以前よりも手数を押さえてより効果的に見せるカスタム手法も知っています、これは長年の経験から来るものなんです」

さまざまな作り込みのデザイン性&クオリティも高い山内さんのインストールだが、もうひとつの特徴がメンテナンス性だ。例えば内張りが外せるようにアウターバッフルを作る手法や、ラゲッジのパネルも分割して取り外せる構造を取るなどメンテナンス性を考慮した作りとしているのも独特。さらにかなり作り込まれた内装でも、多くの場合は取り外して元の状態に戻せる作りにしているのもこだわりだ。

FIST(フィスト)には長く付き合っているリピーターのお客さんが多いという。しかも必要な時だけフラリとやって来てオーダーするというスタイルが多い。リピーターに話を聞いてみると「フィストはやることをきっちりやるショップだから、何かあったら戻ってくるんです」と信頼感を口にする。一人一人のユーザーを大事にしているFIST(フィスト)だからこそ、こんなリピーターを多く抱えることができているのだろう。

「来店するユーザーはさまざまなニーズやレベルがあります。しかしどんな相談でも決してダメとは言いません。“こうするともっと良くなる”という提案をして、お客さまにムダの無いようにナビゲートするのがフィスト流のやり方だと思っています。最後は“絶対に良いの作ります!”が決め言葉なんです」

ユーザーとの信頼関係を大切にする同ショップ。客も最後はショップにお任せすることができるのもとことん相談してニーズが合致してオーダーしているからだろう。

10年ほど前からはホームオーディオにも力を入れている同ショップ。そこからの相乗効果も生まれ始めているという。

「カーオーディオからホームオーディオに興味を持ったり、逆にホームオーディオからカーに興味を持ってくれるお客さんも増えています。今後は、今以上にホームとカーの交流が盛んになっていくと思うので楽しみです」。

もともと一人のオーディオユーザーだった山内さん。今でも思い続けているのは“オーディオで得られる感動を知って欲しい”ということ。クルマに乗るならオーディオを取り付けるのは当たり前にしたいとも言う。マニアックになりすぎず、オーディオを取り付けることがカッコいいと思える世界を提供し続けるショップであり続けるFIST(フィスト)、一度足を運んでオーディオによって味わえる感動を体感してみよう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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