フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)の主力ブランド、フォルクスワーゲン乗用車は10月30日、2020年1~9月期の決算を発表した。
同社の発表によると、2020年1~9月期の売上高は471億8400万ユーロ(約5兆7490億円)だった。前年同期の654億4700万ユーロに対して、27.9%減とマイナスに転じた。
また、2020年1~9月期の最終損益は、9億6900万ユーロ(約1180億円)の赤字を計上した。前年同期の31億5200万ユーロの黒字から、赤字に転落している。
赤字決算となった要因は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大だ。欧州を中心に今春、工場の生産を一時停止し、ディーラーの営業も一時見合わせた影響を受けた。
フォルクスワーゲン乗用車ブランドのアレクサンダー・ザイツCFO(最高財務責任者)は、「新型コロナウイルスの感染拡大にもかかわらず、フォルクスワーゲンブランドは第3四半期(7~9月)、黒字に回復した。第4四半期(10~12月)には、通年の業績をプラスにするために全力を尽くす」と述べている。