ダイハツ ハイゼットシリーズ、初代発売から60年…記念サイトを公開

初代ハイゼット
  • 初代ハイゼット
  • 初代ハイゼットライトバン
  • 2代目:ハイゼットキャブ
  • 2代目:ハイゼットキャブ・バン
  • 3代目:ハイゼットキャブ低床一方開
  • 3代目:ハイゼットバン・スーパーデラックス
  • 4代目:ハイゼットキャブ・平床一方開スーパーデラックス
  • 4代目:ハイゼットスライドバン・スーパーデラックス

ダイハツは、軽商用車『ハイゼット』シリーズが初代発売から60年を迎えたことを受け、60周年記念サイトを公開した。

ハイゼットシリーズは1960年の登場以来、軽商用車で重視される「乗り降りがしやすいキャビンと仕事に必要な積載力の高い荷台/荷室」という構造を維持し続けてきた。さらに、毎日使うクルマだからこそ求められる荷物の積みおろしのしやすさや耐久性、田んぼのあぜ道から下町の路地まで、狭い道路でも走れる取り回しの良さ、そしてリーズナブルな価格に徹底的にこだわってきた。

現在のハイゼットシリーズは、農林水産業を中心に使用されている『ハイゼット トラック』、配送業や小売業などを中心に使用されている『ハイゼット カーゴ』『ハイゼット キャディー』の3モデルで構成。これまでの累計生産台数は約740万台に上る。また現在の総保有台数は約220万台、全国で多くのユーザーが愛用している。

60周年記念サイトでは、働く人達の相棒として日本中を走り続けてきたハイゼットの歴史をわかりやすく紹介している。

初代:ダイハツ初の軽四輪自動車として登場

初代ハイゼットは1960年11月、当時人気となっていた軽三輪自動車『ミゼット』に続き、より積載力を高め、様々な仕事で活躍できる一台として誕生したダイハツ初の軽四輪自動車。当時の軽四輪自動車のイメージを刷新する斬新なデザインで、積載性だけでなく、居住性にもこだわった。1961年にはボンネットバンタイプも発売し、「ビジネスとレジャーを結ぶニューファミリーカー」として、一家に一台のマイカー時代を支えた。

2代目:キャブバンタイプ初登場

経済成長にあわせハイゼットの需要が著しく伸長していた中、1964年4月にはフロントエンジンのキャブトラックとして2代目を発売。エンジンを座席下に配置することで、荷室とキャビンの最大化を実現。1965年にはハイゼット カーゴのもととなるキャブバンタイプが登場。最大積載量は300kg(2人乗車時)で、当時クラス最大の荷物室容積を実現し、幅広い用途に対応できるライトバンとし、居住性や運転のしやすさにもこだわった。

4代目:軽ライトバン初のスライド式ドア採用

1971年9月発売の4代目(トラック)では、スタイルを一新しフルモデルチェンジ。曲線基調の親しみやすいデザインで、イメージカラーはイエローとした。また、商用車らしい積載性能だけでなく、乗り心地、居住性、操作性、乗降性、安全性などを向上させた。翌1972年に、軽ライトバンで初めてスライド式ドアを採用した『ハイゼットスライドバン』を発売。クラス中最大の荷室と機能的な5ドアで使い勝手の良さを向上させた。

5代目:新規格550ccモデル登場

1977年4月には、排気量、全長・全幅・全高を拡大した新規格軽自動車『ハイゼット55(ゴーゴー)ワイド』を5代目(トラック)として発売し、翌月にはバンもフルモデルチェンジした。当時は公害問題に伴い、自動車に対して高い環境対応が求められており、ダイハツは非常に厳しい排ガス規制に対応できるAB型550ccエンジンを新開発し、ハイゼットにも搭載した。

8代目:新開発660ccエンジン搭載で快適な走行性能を実現

1994年1月には、軽自動車規格変更に伴いフルモデルチェンジした8代目が登場。新開発のEF型660ccエンジンを搭載し、最高出力・トルクを向上させ、快適な走行性能を実現。積載性や使い勝手など、全方位で性能を向上した。また、1980年代からハイゼットの海外生産が始まるとともに、ハイゼットベースの現地専用車がインドネシアやマレーシアで生産された。

9代目:全長・全幅拡大、ハイゼット トラック/カーゴに名称変更

1999年1月には、安全性の向上を主眼とした1998年の軽自動車規格変更に合わせ、全長・全幅を拡大しフルモデルチェンジ。9代目は『ハイゼット トラック』へ名称を変更した。取り回しのしやすいフルキャブスタイルを踏襲しながら、新国内衝突安全基準をクリアしたトップクラスの安全性を実現。また新開発エンジンを採用し、環境性能と走行性も向上した。バンも同時にフルモデルチェンジし、『ハイゼット カーゴ』へ名称変更。当代から運転のしやすさや快適性を追求しセミキャブスタイルへ変更した。イタリア人デザイナーであるジウジアーロ氏によるデザインを採用するとともに、トラック同様に安全性や走行性能を向上した。

現行10代目:スマアシ採用、女性ユーザーにも着目

現行10代目は、2004年12月にまずバンが登場。トラックとは別プラットフォームを採用し、フルモデルチェンジ。新工場であるダイハツ車体(現ダイハツ九州)大分(中津)工場の最初の生産車種となった。デザインを一新するとともに、クラストップのロングホイールベースなどで安定性を向上。また、2017年にマイナーチェンジし、予防安全機能「スマートアシスト」を採用した。

トラックは2014年9月に約15年ぶりのフルモデルチェンジ。積載性や使い勝手の良さなどを全面的に向上させるとともに、近年注目の高まる女性ユーザーに着目し、農林水産省の進める「農業女子プロジェクト」に参画し、豊富なカラーバリエーションなど、従来にない装備を多数採用した。また、2018年に一部改良し予防安全機能「スマートアシスト」を採用した。

《纐纈敏也@DAYS》

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