有楽町線・副都心線用10000系に故障予兆検知システム…ブレーキやコンプレッサーが対象 10月から

最初に故障予兆検知システムが導入される有楽町線・副都心線用10000系。
  • 最初に故障予兆検知システムが導入される有楽町線・副都心線用10000系。
  • 2021年2月に営業運行を開始する有楽町線・副都心線用17000系にも導入予定。
  • 故障予兆検知システムの概要。故障の予兆が検知された場合、アラームが鳴り、関係部署へ通知される。
  • 当初の故障予兆検知システムの対象機器(紫部分)。ブレーキ装置動作時の空気圧力、電動空気圧縮機の動作時間や温度異常を検知する。
  • ブレーキ装置の空気圧力検知イメージ。基礎的なブレーキは「踏面ブレーキ」と呼ばれる、空気圧で摩擦材を車輪に押し当てるもので、その動作時に故障の予兆を検知する。

東京地下鉄(東京メトロ)は10月5日、車両情報監視・分析システム(TIMA)に10月から、新機能として故障予兆検知システムを導入すると発表した。

TIMAは、高速大容量の無線伝送を活用して指令所や車両基地から遠隔で走行中の車両の機器状態を監視するもので、2019年2月から丸ノ内線で営業運行を開始した新型車両2000系から導入されている。

今回導入される故障予兆検知システムは三菱電機と共同開発したもので、TIMAが収集し送信したデータを分析することで、故障の予兆を検知することができる自動化システム。

当初は、有楽町線・副都心線で運用されている10000系のブレーキ装置や電動空気圧縮機(コンプレッサー)を対象に使用されるが、今後は制御装置や電源装置、保安装置など、ほかの機器にも拡大するとしており、2021年2月に営業運行を開始する17000系にも導入される予定。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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