日本信号は9月12日、東京都交通局から都営地下鉄大江戸線(都庁前~光が丘)向けの無線式列車制御システム(CBTC)を一括受注したことを明らかにした。同線の信号保安システム更新に合わせて導入される。
CBTCとは「Communications Based Train Control」の略で、地上設備と列車との間で無線通信を行ない、列車の制御や防護を行なうシステム。
従来は、区切られたひとつの区間に1本の列車しか入れない「閉塞」と呼ばれるシステムを基本に、自動列車制御装置(ATC)を用いて減速や停止を行なうことで、安全を保っていた。
この方法では、固定された閉塞区間ごとでしか列車をコントロールできなかったが、CBTCでは閉塞を固定せずに移動させることで、先行列車との距離に応じて滑らかに減速することが可能となり、乗り心地も向上するという。
日本信号ではすでに「SPARCS」(Simple-structure and high-Performance ATC by Radio Communication System)と呼ばれるCBTCを海外展開しており、必要な自動運転機能付きCBTC地上・車上装置や電子連動装置を納入する予定。