フォルクスワーゲンは8月30日、9月10日にドイツで開幕するフランクフルトモーターショー2019(Frankfurt Motor Show)で初公開する新型EVの『ID.3』(Volkswagen ID.3)が、204psモーターと後輪駆動の組み合わせになると発表した。
ID.3は、フォルクスワーゲンの新世代EVの「ID.」ファミリーの最初の市販モデル。『ゴルフ』セグメントに属するコンパクトEVとして、2020年に発売される予定だ。
ID.3には、電動車専用に新開発された「MEB」(モジュラー エレクトリック ドライブ マトリックス)車台を使用する。最大出力204psを発生するモーターがギアボックスとともにリアアクスルに組み込まれ、後輪を駆動する。モーターからリアアクスルへのパワーの伝達は、1速ギアボックスを介して行われる。フォルクスワーゲン ID.3 のプロトタイプ
ID.3には、バッテリーが他のコンポーネントとともに、車両のフロア下に効率よく搭載される。新しい燃費基準のWLTPモードにおいて、330~550kmの航続を実現する3種類のバッテリーが選択できる。バッテリーの蓄電容量は、45kWh、58kWh、77kWhだ。出力100kWの急速充電を利用すれば、航続290km分のバッテリー容量を、30分で充電できる。
なお、フォルクスワーゲンは、最も容量が少ない45kWhバッテリー搭載車のドイツ本国でのベース価格は、3万ユーロ(約350万円)以下、としている。