ルノーグループの純利益50%減、日産の業績が影響 2019年上半期決算

ルノーグループの本社
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ルノーグループ(Renault Group)は7月26日、2019年上半期(1~6月)の決算を発表した。

同社の発表によると、上半期のグループ全体の売上高は280億5000万ユーロ(約3兆3980億円)。前年同期の299億5700万ユーロに対して、6.4%減とマイナスに転じた。

280億5000万ユーロのうち、本業の自動車事業の売上高(ロシアのアフトワズを除く)は、247億9100万ユーロ(約3兆0030億円)。前年同期の268億6700万ユーロに対して、7.7%減と2年連続で前年実績を下回った。

また、上半期の純利益は、9億7000万ユーロ(約1175億円)。前年同期の19億5200万ユーロに対して、50%減となった。大幅な減益は、日産自動車の2019年4~6月期の連結決算において、営業利益が前年同期比98.5%減の16億円に落ち込んだのが要因。ルノーグループが43%を出資する日産から得られる株式持ち分の利益が、前年同期に対して8億2600万ユーロ減った影響を受けた。

2019年上半期の世界新車販売台数は193万8579台。前年同期比は6.7%減と、6年ぶりに前年実績を下回った。ブランド別では、ルノーが前年同期比11.5%減の122万9658台、ダチアは4.5%増の39万5077台を売り上げた。韓国のルノーサムスンは、前年同期比13.3%減と後退。ロシアのラーダは6.8%と、好調が持続する。

市場別で見ると、欧州が堅調。上半期のルノーグループの欧州新車販売は、107万0641台。前年同期比は横ばいだった。欧州では、地元フランスが37万9454台を販売。ロシアが23万8617台で続いた。以下、ドイツが12万8834台、イタリアが12万6541台。その他の市場では、中国が8万9714台、インドが3万6798台、ブラジルが11万2821台を販売した。日本は上半期、3847台を販売した。前年同期比は3.9%増と、前年実績を上回っている。

《森脇稔》

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