新型車の組み立て工程をVRでテスト…アウディのEVスポーツ

アウディが実車を使わずe-tron GTの全組み立て工程をVRでテスト
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  • アウディ e-tron GT コンセプト
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アウディは、近い将来市販予定のEVスポーツカー、『e-tron GT』(Audi e-tron GT)の生産に備えて、実際のプロトタイプを使わずに全ての組み立てプロセスをVR(仮想現実=バーチャルリアリティ)でテストした、と発表した。

e-tron GT は、『e-tron GTコンセプト』の市販版となる4ドアのEVスポーツカーだ。EVパワートレインは、前後に搭載したモーターが、最大出力590hpを引き出し、トルクベクタリング付き電気4WDの「クワトロ」によって4輪を駆動する。電子制御の4WDシステムは、路面の状態や走行状況に応じて、左右の車輪間だけでなく、前後アクスル間の駆動トルクを調整する。動力性能は0~100km/h加速がおよそ3.5秒で、12秒間で200km/hに到達する。最高速度は240km/h(リミッター作動)だ。

e-tron GTコンセプトには、800ボルトシステムが装備されており、従来のシステムと比較して充電時間が大幅に短縮される。バッテリー容量の80%を充電するのに必要な時間はおよそ20分で、320km以上の航続を可能にした。

アウディは、このe-tron GTの生産に備えて、実際のプロトタイプを使わずに全ての組み立てプロセスをVRでテストした。アウディによると、フォルクスワーゲングループで初の試みという。

アウディのドイツ・ネッカーズルム工場の従業員は、VRメガネとコントローラーを使用して、すべての組み立てプロセスを仮想的にテストした。アウディは、VRソフトウェアを自社開発し、仮想空間で3次元室内マップを作り出す360度スキャンを可能にした、としている。

《森脇稔》

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