JR西日本は5月10日、大阪環状線と「JRゆめ咲線」こと桜島線における201系電車の運行を6月7日限りで終了すると発表した。
これは、2016年12月から進められていた大阪環状線用の新型電車323系176両(8両編成22本)の投入が6月8日に完了する運びになったことによるもので、全面323系化を機に大阪環状線と桜島線の全列車が3扉車化され、乗車位置が統一される。
合わせて大阪環状線では降車エリアの整備や、列車種別ごとに整列できる足下乗車位置案内のリニューアル、混雑時にホーム上をスムーズに移動できる専用通行帯の整備が図られる。また、2022年度末までには大阪・京橋・鶴橋・天王寺・新今宮の各駅にホーム柵が導入される。
201系は、1979年に国鉄初の省エネ型電車として、中央線快速に初めて投入。量産が始まった1981年以降は京阪神圏にも投入され、東海道・山陽本線の普通電車でも運行を始めた。
JR移行後は、JR東日本とJR西日本へ承継されたものの、JR東日本での運行が2010年10月までに終了。大阪環状線と桜島線からの撤退後は、関西本線(大和路線)やおおさか東線などに運用が残るのみとなる。