JR東海が在来線の耐震性をさらに強化へ…豊橋以西の高密度線区を中心に3000超の高架橋柱を新たに補強

JR東海の高架橋柱耐震補強計画。緑線と青線部分の合計5078本が施工済で、今後は青線と赤線部分の3338本がおよそ10年先を見据えて補強される計画。
  • JR東海の高架橋柱耐震補強計画。緑線と青線部分の合計5078本が施工済で、今後は青線と赤線部分の3338本がおよそ10年先を見据えて補強される計画。

JR東海は3月6日、在来線における高架橋柱の耐震補強をさらに強化することを明らかにした。

JR東海では「東海地震において強く長い地震動を受けると想定される区間」とする東海道本線原~弁天島間、身延線富士~入山瀬間の高架橋柱全3544本、「ピーク時1時間あたり片道列車本数が10本以上の高密度線区」とする東海道本線豊橋~大垣間、中央本線名古屋~多治見間の高架橋柱1534本に対し、2018年3月までに鉄板を巻くなどして耐震補強を実施した。

さらに今後10年間程度は、高架下の利用状況を勘案しながら100億円程度をかけて、高密度線区の高架橋柱3140本を補強するほか、東海道本線大垣付近、中央本線薮原付近、武豊線緒川付近、関西本線春田付近の「地震発生時に構造物への影響が大きいと想定される」198本も補強するとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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