ユーグレナ×デンソー、バイオ燃料事業の開発などで提携

微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)と微細藻類コッコミクサKJ右:微細藻類コッコミクサKJ(右)
  • 微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)と微細藻類コッコミクサKJ右:微細藻類コッコミクサKJ(右)

ユーグレナ社とデンソーは2月20日、微細藻類を活用した事業開発で包括的な提携をすることで基本合意したと発表した。

ユーグレナ社は2005年に世界で初めて石垣島で微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。石垣島で生産した微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した機能性食品、化粧品等の開発・販売を行っている。また、2020年に向けた国産バイオジェット・ディーゼル燃料の実用化計画を牽引しており、微細藻類ユーグレナの低コスト大量培養技術の開発、およびバイオ燃料製造実証プラントによるバイオジェット・ディーゼル燃料の実証製造・供給を2019年より予定している。

一方、デンソーは、2008年から微細藻類コッコミクサKJ(旧名シュードコリシスチス)を活用したバイオ燃料の研究に取り組み、藻体に占める油脂分の蓄積効率向上の研究および屋外大量培養技術の確立に向けた実証実験を行っている。

今回、両社はバイオ燃料事業の開発で提携。複数の微細藻類を原料としたバイオ燃料の製造を実現することで、将来的な原料調達の多様化と安定的なバイオジェット・ディーゼル燃料供給に向けた研究を加速させていく。具体的にはユーグレナ社のバイオ燃料製造実証プラントにおける原料の一部として、微細藻類ユーグレナの油脂に加えてコッコミクサKJから抽出される油脂を使用し、バイオ燃料を製造・供給することを目指す。デンソーは製造されたバイオディーゼル燃料の一部を社内運行バスに使用することも検討している。

そのほか、今回の包括的提携では、微細藻類培養技術の研究開発、藻類の食品・化粧品等への利用、微細藻類による物質生産なども行っていく。

《纐纈敏也@DAYS》

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