日立オートモティブ、商用車用パワステ事業を売却 コア事業強化へ

クノールブレムゼ社(webサイト)
  • クノールブレムゼ社(webサイト)

日立オートモティブシステムズは12月7日、商用車用パワーステアリング事業をドイツの輸送用機器メーカーであるクノールブレムゼ社に譲渡すると発表した。

日立オートモティブシステムズは、商用車用パワーステアリング事業にて、小型・軽量・高出力な油圧アシストタイプのインテグラルパワーステアリングギアを製造・販売している。今回、同社が設立する新会社へ同事業を吸収分割した後、新会社の株式をクノールブレムゼ社の香港子会社へ譲渡する。

今回の事業譲渡により、日立オートモティブシステムズは、今後はさらなるコア事業の強化に注力。乗用車向けステアリング、ブレーキ、サスペンションなどのシャシー製品に加え、電動化および先進運転支援・自動運転など、強みを持つ電子・電動化技術を生かした、モーター、インバーターなどの電動化製品や外界認識センサー、電子コントローラーなどの自動運転分野に対する事業の強化を推進していく。

一方、 クノールブレムゼ社は、1905年の創業以来、鉄道・商用車用のブレーキシステムの分野で世界をリードしてきた企業。今回の事業譲渡により、同社のグローバルな顧客基盤や技術、ノウハウを活用して、商用車用パワーステアリング事業を発展させていく。また、同社が推進する商用車向けの先進運転支援・自動運転の技術開発に同事業を貢献させることで、グローバルな事業展開を加速させる。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集