逆走検知、古河電工がシステムを開発…準ミリ波レーダー使用、安定した性能実現

古河電工の逆走検知システム
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古河電工は11月22日、先進運転支援システム(ADAS)用として量産している「24GHz周辺監視レーダー」の技術を応用して、高速道路での逆走事故防止に貢献する「逆走検知システム」を開発したと発表した。

高速道路での逆走は重大事故につながる可能性が高く、これまでも逆走防止の各種取組が行われてきたが、発生件数は横ばい状態。逆走をドライバー本人や他のドライバーに知らせるための信頼性の高い検知システムが求められていた。

古河電工が開発した準ミリ波レーダーによる逆走検知システムは、移動体の位置、移動方向と移動速度を一定時間検出追跡することで逆走車かどうか判定。ノイズや飛来物などの誤検知要因の影響を受けにくい設計となっている。レーダーは24GHz帯の電波を使っているため、カメラやレーザを使った検知方式と比べ、昼夜を問わず日射の影響を受けず、さらに雪・雨・霧などの気象条件下でも安定した検知が期待できる。

同社は2017年3月に「高速道路における逆走対策技術の公募」で選定され、実道路において各種天候下で昼夜の検証を行い、高いレベルでの検知率を実現した。

なおレーダーは道路脇のポール等に取り付け可能。このため車線規制を伴う道路上での作業を削減できる。

《纐纈敏也@DAYS》

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