ISO26262 準拠を簡単に確認できるツール、ルネサスが開発…電気/電子システムの安全規格

ルネサスのGUIベースの安全分析ツール
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ルネサスエレクトロニクスは11月8日、自動車の機能安全規格「ISO26262」への準拠を簡単に確認できる安全分析ツールGUI(グラフィックユーザーインターフェース)版CAR(カスタマイザブル・アナリスティックレポート)ツールを発売すると発表した。

新しいツールを活用することで、セーフティクリティカルなシステムにルネサス製品を容易に適用することができ、自動車に搭載される電気/電子システムの安全性に関する国際規格であるISO26262への準拠を簡単に確認できる。

GUI版CARツールは、シングルポイント故障対処の有効性評価値、レイテント故障対処の有効性評価値、偶発的なハードウェア故障による安全目標侵害確率と各安全目標侵害要因の発生確率の評価値を自動的に算出、ISO26262で定義される基準値に対して達成可能かどうかを、ひと目できる。

また、デバイス全体やデバイス内要素の様々な粒度で、故障分類(シングルポイント故障・残存故障・レイテント故障)ごとのFIT(稼働10億時間当たりの平均故障回数)を表示可能。これによりユーザは、安全目標を侵害するリスクが高い部分を容易に特定・分析できる。

ルネサスではこれまで、自動車向け機能安全サポートプログラムとしてISO26262に対応するためのハードウェア、ソフトウェア、各種ツールやコンサルティングを提供してきた。新しいGUI版CARツールは、このプログラムの新しいラインアップのひとつとして販売、以前から課題となっている、SEooC(セーフティ・エレメント・アウト・オブ・コンテキスト)製品の安全分析結果のシステムユースケースに応じた調整や、複数の安全目標に対応した安全分析結果のレポート作成にかかる作業負荷を軽減する。

《レスポンス編集部》

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