芸備線の全線復旧は2019年秋の見込みに…流出橋りょうの復旧工事に着手へ 平成30年7月豪雨

流出した芸備線第1三篠川橋りょうの位置。
  • 流出した芸備線第1三篠川橋りょうの位置。
  • 旧橋りょう(上)と新橋りょう(下)の比較。ガーダー橋とは、橋面を側面の橋桁だけで支える形式の橋りょうで、径間とは支点となる橋台や橋脚の間隔を言う。新橋りょうは旧橋りょうより24m程度長くなり、径間は3つとなる。

JR西日本は11月5日、平成30年7月豪雨の影響により流出した芸備線の「第1三篠(みささ)川橋りょう」の復旧に着手できる見通しになったことを明らかにした。

この橋りょうは、芸備線白木山~狩留家(かるが)間に架かる長さ約86mの「6径間上路プレートガーダー」と呼ばれる形式の橋りょうだったが、これを長さ約110mの「3径間下路プレートガーダー」に架け替える。総工費はおよそ13億円。

第1三篠川橋りょうの流出により、芸備線は狩留家~三次間が再開まで1年以上を要するとされていたが、JR西日本では、広島県との間で河川事業の連携・調整を図りつつ工事が順調に進めば、2019年秋頃には同区間の運行を再開できると見込んでいる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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