いすゞ自動車は11月2日、軽油と同等の出力・トルク性能を持つ次世代バイオディーゼル燃料での実証走行を開始すると発表した。
いすゞは、2014年6月にユーグレナ社と微細藻類ユーグレナ(ミドリムシ)由来の次世代バイオディーゼル燃料の実用化に向けた共同研究契約を締結し、「DeuSEL(デューゼル)プロジェクト」として推進。ユーグレナ社が10月31日に竣工した日本初のバイオディーゼル燃料製造実証プラントから、2019年夏より次世代バイオディーゼル燃料の供給を受けることになった。
同社はこれまで、ユーグレナ社が開発を進めてきたバイオディーゼル燃料を使い、藤沢工場と湘南台駅間のシャトルバスの定期運航による実証走行を進めてきた。今回、実証プラントと同様の製造および精製方法により製造した燃料でエンジン性能試験を実施して市販されている軽油を使用した時と同等の出力・トルクおよび排気ガス性能を確保できることを確認した。
これを受け、同社は12月より次世代バイオディーゼル燃料を含有した燃料、また、2019年夏から実証プラントで製造された次世代バイオディーゼル燃料を用いたシャトルバスの実証走行を行っていく。