パテント・リザルトは、独自に分類した「ゴム製品」業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を、質と量の両面から総合評価した「ゴム製品業界 特許資産規模ランキング」をまとめ、10月31日に発表した。 2017年4月1日から2018年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計した結果、1位は住友ゴム、2位は横浜ゴム、3位はブリヂストンとなった。 1位の住友ゴムで注目度の高い特許は、「外観および耐溝底クラック性能が維持された低燃費タイヤ」や、「エアレスタイヤ」、「プレフィルドシリンジ(あらかじめ薬剤が充填された注射器)用ゴム部材」に関する技術など。 2位の横浜ゴムで注目度の高い特許は、「タイヤに用いたときに優れた低転がり抵抗性を示すジエン系ポリマー」で、同特許は中国や欧州にも出願がみられ、両国において審査中となっている。 このほかは「複数種類のゴム層の境界面におけるブリスター(膨れ)を効果的に抑制できるタイヤ」や「耐発熱性および耐石噛み性を両立した大型車両用タイヤ」など。 3位のブリヂストンで注目度の高い特許は、「高い防振性能と高い耐久性を両立可能な防振ゴム」や「樹脂材料による骨格部材を有するタイヤ」、「加硫ゴム部材を強力に接着できる接着剤」など。 上位10社は以下の通り。 1位 住友ゴム 2位 横浜ゴム 3位 ブリヂストン 4位 バンドー化学 5位 東洋ゴム 6位 住友理工 7位 MICHELIN 8位 三ツ星ベルト 9位 PIRELLI TYRE 10位 西川ゴム