デンソーは9月28日、中国におけるメーター事業の競争力強化を目的に、自動車向けソフトウェア設計・開発の光庭と、合弁会社「電装光庭汽車電子有限公司」を12月に設立すると発表した。
近年、中国の自動車市場では、先進的なコックピットの開発が加速。センターディスプレイの大型化や、液晶や有機ELを使ったメーターのデジタル化が急速に進展する見込みだ。デジタルメーターの開発は、従来のアナログメーターに比べて技術の進化が速く、開発に必要となるソフトウェアも増加。そのため、開発スピードの加速が求められるとともに、ソフトウェアメーカーなど新たな事業者の参入により開発競争が激化している。
今回、合弁会社を設立する光庭は、自動車メーカーやサプライヤー向けにメーターやカーナビなどのカーエレクトロニクス製品のソフトウェア開発を行っており、豊富な開発実績やノウハウを持つ。また中国におけるデンソーの開発パートナーとして、メーター向けソフトウェアの共同開発を行ってきた。デンソーは、中国に新たに合弁会社を設立することで、光庭の持つノウハウや開発リソーセスを生かし、現地で求められるニーズに応じた次世代のデジタルメーターの製品化を加速させる。