養老鉄道活性化協議会と一般社団法人養老線管理機構は8月21日、養老鉄道に東京急行電鉄(東急)7700系を2019年に導入すると発表した。
養老鉄道は桑名駅(三重県桑名市)と揖斐駅(岐阜県揖斐川町)を結ぶ57.5kmの路線で、2007年10月に近畿日本鉄道(近鉄)養老線の運営を承継した。
当初は近鉄が第三種鉄道事業者として施設や車両を保有、養老鉄道は近鉄の子会社となり、第二種鉄道事業者として運行を担当していたが、業績不振と経営環境の悪化を理由に、今年1月、第三種鉄道事業者を養老線管理機構、第二種鉄道事業者を養老鉄道とする公有民営方式へ移行していた。
しかし、車両は1963年から1970年にかけて製造された元近鉄600・610・620系が依然として使われているため、老朽化が問題になっていたことから、これら31両のうち経年が47~51年となる15両を廃車。代わって総額6億1000万円を投じて、東急グループの東急テクノシステムから東急池上線で使用されていた7700系15両(2両編成3本、3両編成3本)を導入することになった。
7700系は1963年から1966年にかけて製造された車両だが、1987年から1991年にかけて足回りや内装が更新されていることから、今後30年程度は使用するとしている。
購入は車両を保有する養老線管理機構が行ない、9月から12月にかけて納入。納入後は2019年2月にかけて、運賃箱や運賃表示板、車椅子スペース、クロスシートなどを設置する改造工事を行ない、2019年2月から3月にかけて6両が登場する予定。