橋梁点検用のゴンドラ車、人が行けない場所にも簡単に…インフラ検査・維持管理展2018

自動車 ビジネス 企業動向
日本ビソーのゴンドラ車
  • 日本ビソーのゴンドラ車
  • 日本ビソーのゴンドラ車
  • ゴンドラ車の使用例

東京ビッグサイトで7月18日開幕した「インフラ検査・維持管理展2018」で存在感を示した車両があった。それは日本ビソーが展示したゴンドラ車で、荷台にある多関節のアームがコの字に伸び、橋の裏など人が行けないところに簡単にアプローチできるのだ。

神奈川県厚木市に本社を構える同社は、ビルの窓掃除などに使うゴンドラを主に製造している会社で、4年がかりでゴンドラ車を開発したという。

「これまでずっと橋梁の裏の点検をどうやったらいいか問題になっていた。最近ではドローンを使った点検も進んでいるが、それだと実際に目視することができない。このゴンドラ車は今まで行けなかったところに行くことができ、実際に目視できるのが強みになっている」と同社関係者は話す。

第1アームでフェンスを乗り越え、第2アームから第4アームを使って点検したい箇所や補修したい箇所へアプローチをする。その際、アームの起伏、伸縮、旋回機能により、狙った箇所へスムーズにアプローチできるという。さらに、ゴンドラの吊元旋回機能によってフレキシブルな作業姿勢を可能にしている。

同社ではこのゴンドラ車の販売をしておらず、オペレーター2人付きのレンタルが中心。というのも、ゴンドラ車の操作が少し難しく、ノウハウが必要だからだ。レンタル料は1日25万円。現在、ゴンドラ車を小型の「GC-200」を5台、大型の「GC-240」を1台所有しており、今年中に大型を4台にする予定だ。

今年5月から本格にレンタルを開始し、高速道路の橋梁点検に駆り出されるケースが増えているそうだ。現在、日本には点検・補修を必要とした橋梁は無数にあり、今後このゴンドラ車の出番は増えていくのは間違いないだろう。

インフラ検査・維持管理展2018は20日まで。主催は日本能率協会。
鈴鹿サーキットは、7月26~29日に開催する「2017-2018 FIM世界耐久選手権最終戦"コカ・コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第41回大会」の…

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース