フォルクスワーゲン(VW)は13日、同社のディーゼル不正問題に対して独ブラウンシュヴァイク市の検察に罰金を命じられた、と発表した。金額は10億ユーロ=約1300億円。VWはこれを受け入れ、罰金を払うことにより不正の責任を認めた。
ブラウンシュヴァイク検察はVW本社のあるウォルフスブルク市を管轄とする。
VWのパワートレイン開発部門では、車両検査において排ガス中の有害物質の数値を不正に操作するソフトウェアをディーゼルエンジンに仕込んでいた。検察の調査結果によると、不正なソフトウェアで制御されていたエンジンは「EA288」型(Gen3)と「EA189」型。2007年半ばから2015年まで、世界合計で1070万台に搭載され販売されていた。
罰金の内訳は500ユーロが行政罰、9億9500万ユーロが不当に得た利益。
VWは控訴しないという。罰金によってVWの問題は終了する、としている。