椿本チエイン、子会社が自動車部品の品質データで不正

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椿本チエインは、子会社が製造する自動車部品などの品質検査行為で不適切な行為が発覚したと発表した。

不正の対象は、同社の100%出資子会社の椿本鋳工が製造する球状黒鉛鋳鉄品(FCD)、CV黒鉛鋳鉄品(FCV)、ねずみ鋳鉄品のうちFC300。自動車用鋳物や産業機械用鋳物の材質。

品質管理項目のひとつである「引張強さ・伸び」を検査するための別鋳込みのテストピースを用いた引張検査で、過去の検査データを流用していたほか、結果が基準に満たなかった場合、修正した値を社内の品質記録に残していた。納入先は22社。

対象製品について椿本チエインでは、対象製品の鋳造工程における他の品質管理項目に関する記録を解析し、要求される品質基準を満たしていると判断しているとしている。納入先には、今回の事態について説明している。

鋳工のその他製品の品質検査工程についても検証した結果、一部引張検査の遅れが判明したものの、検査結果は基準を上回っていたとしている。

今回の事態を受けて弁護士・独立役員等が参加する社内調査委員会を設置して、事実関係の調査、原因究明、是正措置を検証し、再発防止策を鋳工に提言した。また、グループ会社を対象に品質検査工程の社内調査を実施し、2018年4月1日付で本社部門に品質管理部を新設してグループ会社全体の品質管理強化に向けた措置を実施した。

《レスポンス編集部》

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