強引な割り込みでトラックの横転事故を誘発した男を逮捕、容疑は否認

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前方を走行していたトラック(ゴミ収集車)を約2kmに渡って煽り立てるように走行し、最終的にはこのトラックが横転する事故を誘発したとして、乗用車の運転者が危険運転容疑で逮捕された。容疑への関与は否認しているという。

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神奈川県横浜市内の自動車専用道でトラックに対する煽り運転を行い、このトラックが横転する事故を誘発したとして、神奈川県警は2月28日、同市内に在住する男を危険運転致傷やひき逃げなどの容疑で逮捕した。

神奈川県警・交通捜査課によると、問題の事故は2018年1月13日の午前11時30分ごろ発生している。横浜市保土ケ谷区狩場町付近の横浜横須賀線道路下り線(片側2車線)を走行していたトラック(ゴミ収集車)に対し、後方から強引に負い抜きを仕掛けてきた乗用車が前方へ割り込んだうえ、急ブレーキを掛けて進路を妨害。トラックは追突を避けようと急ハンドルを切った弾みで横転し、運転していた35歳の男性が頚部打撲などの軽傷を負った。

乗用車はそのまま逃走しているが、被害を受けた男性は「現場まで約2kmに渡って執拗な煽り行為を受けていた」などと供述。トラックは事故の直前まで第2車線を走行していたが、乗用車が煽り立ててくることから第1車線へ車線変更したところ、乗用車はトラックを追い抜いた後に第1車線へ割り込み、急ブレーキを掛けていた。

警察では交通トラブルを起因とした軽傷ひき逃げ事件として捜査を開始。ドライブレコーダーの映像を分析するとともに、通行記録を照合して容疑車両を特定。このクルマを使用していた旭区内に在住し、韓国籍を持つ52歳の男が容疑に関与したと断定し、2月28日に自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致傷)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

警察の聴取に対して男は「そんなことはやっていないし、事故も見ていないのでわからない」などと供述しているようだ。警察では双方からさらに事情を聞き、事故発生の経緯を詳しく調べる方針だ。

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後を絶たない交通トラブル事件に対し、警察がようやく本腰を入れてきた印象を受ける。今回のケースでは事故直前まで約2kmに渡って煽り行為を続けており、割り込みでの事故誘発を「無関係」とするには無理があるだろう。煽る側にとって、煽られる対象となった車両を「格下」と見なしていることは多々だが、トラックや軽乗用車はそこに含まれ、被害側となることが珍しくない。

《石田真一》

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