アストンマーティンは11月16日、新型ハイパーカーの『ヴァルキリー』(VALKYRIE)に、サーキット専用車の「AMR PRO」を設定すると発表した。
ヴァルキリーは軽量構造のミッドシップ2シーターのボディに、新開発の自然吸気6.5リットルV型12気筒ガソリンエンジンを搭載。アストンマーティンとレッドブルレーシングのテクニカルパートナーシップによる成果として共同開発され、アストンマーティン特有のスポーツカーデザインと、レッドブルレーシングが持つ最先端のF1技術を融合させた1台となる。
ヘッドライトは、F1マシンのコンポーネントの純粋な機能からインスピレーション。アルミフレームにロービームとハイビームが組み込まれており、アストンマーティンの最も軽い市販車のヘッドランプよりも、30~40%軽く仕上げた。
インテリアでは、ドライバーは運転に集中するために、すべてのスイッチはステアリングホイール上に配置。ステアリングホイールは乗降性を引き上げる目的で、着脱式とした。コネクティビティも追求されており、ダッシュボード中央のOLEDディスプレイスクリーンとステアリングホイール内のディスプレイに、あらゆる情報が表示される。ドアミラーは廃止され、後方カメラに置き換えられた。カメラが捉えた映像は、ダッシュボード左右に配置されたディスプレイに映し出され、ドアミラーの役割を果たす。
アストンマーティンは今回、ヴァルキリーにサーキット専用車のAMR PROを設定すると発表。6.5リットルV型12気筒ガソリンエンジンをパワーアップ。さらなる軽量化やエアロダイナミクス性能の向上も図られる。25台のみを生産し、2020年から納車を開始する、としている。