中部地方初、長良川鉄道で客貨混載輸送の実証実験…2018年早期にも本格運用へ

鉄道 企業動向
関市にある岐阜ベースから郡上市美並町への配達は従来、郡上支店を中継して行なわれていた。長良川鉄道を利用することでトラックの輸送距離を40km以上も削減でき、ドライバーの負担軽減につながるとしている。
  • 関市にある岐阜ベースから郡上市美並町への配達は従来、郡上支店を中継して行なわれていた。長良川鉄道を利用することでトラックの輸送距離を40km以上も削減でき、ドライバーの負担軽減につながるとしている。
  • 列車内で使われる荷物固定用の保管ボックス。安全のため、列車にはヤマト運輸のスタッフが乗り込む。
ヤマト運輸は11月1日、岐阜県の長良川鉄道越美南線で宅急便を輸送する客貨混載輸送の実証実験を実施すると発表した。鉄道による客貨混載輸送は、中部地方では初のケースとなる。

長良川鉄道が通る岐阜県郡上(ぐじょう)市は、岐阜県内で2番目に面積が広い自治体であり、人口密度も低いことから、セールスドライバーの負担が大きく、集配効率の向上が大きな課題となっていた。一方、長良川鉄道では、客貨混載輸送を行なうことで経営基盤の強化を図れるとして、両者の思惑が一致した。

そこで、土休日を除く11月6日から11月17日まで、関駅(岐阜県関市)~美並苅安(みなみかりやす)駅(岐阜県郡上市)間で、客貨混載輸送の実証実験が行なわれることになった。

実験では、関市にある岐阜ベースから関駅までトラック輸送、関駅13時16分発の列車で鉄道輸送を行ない、13時55分に美並苅安駅に到着後、再び荷物をトラックに載せ、郡上市美並町内の配達を行なう。これにより、およそ66kmに及んでいたトラック輸送距離が3分の1程度となる。

ヤマト運輸では、この実証実験を通して、荷物の積み卸し動線や鉄道輸送中の固定方法の検討、セールスドライバーの労働環境改善や環境負荷の軽減といった効果の検証を行ない、その結果を踏まえて、2018年早期にも本格運用を開始したいとしている。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》

編集部おすすめのニュース

特集