世界15の国と1つの地域から527社が出展して、第44回国際福祉機器展が9月27日から29日までの会期で開幕した。
今年で第44回目を迎える国際福祉機器展 「H.C.R.2017」 は、介護・福祉機器の分野ではアジア最大級、海外でも、アメリカの Medtrade、ドイツの REHACARE に次ぐ、世界トップクラスの規模の展示会だ。
初日の27日も会場と同時に、国内はもとより、海外からの来場者も多数入場。盛況なスタートを見せた。
イメージやアイデアだけでは勝ち残れず、真にユーザーの視点に立っているか、ニーズに応えられているかが評価を左右する商品やサービスが多い。実際のユーザーや実務に携わる担当者が、メーカーの開発者に直接踏み込んだ質問をしたり、実際に試してみて使い勝手をチェックしたりする来場者が、スタートと同時に会場のいたるところで見られた。
簡単に安価で導入できるものがある一方で、ニッチな視点で用途を絞った商品など、展示は様々ながら、目的や使用環境が明確な商品が多い。IT化の余地が大きい介護・福祉分野だが、他の業界のIT化以上に、「どこまでIT化するか」という案配に出展社の思想が色濃く反映されたものが多い。