トークイベントの後半は、「LEXUS DESIGN AWARD 2016」でパネル受賞、そして2017でグランプリ受賞を果たした吉添裕人氏がステージに加わり、藤本氏とのパネルディスカッションが行われた。吉添氏はデザイナーの大先輩である藤本氏を前に、緊張した表情で自身の作品を紹介。2017年でグランプリを受賞した作品は、「く」の字型をしたパーツを積み重ねて作る構造体。中空のパーツは、反対側の光が微妙に差し込むように作られており、ときには壁になるし、ときにはスクリーンにもなるおもしろい作品だ。 これを見た藤本氏は、「テーマに囚われすぎていないのがいいと思う。テーマとクリエイションの理想的な関係を保っている」と賞賛した。
トークイベントの最後に藤本氏は、「メンターとして関わらせていただくLEXUS DESIGN AWARD 2018の募集はすでに始まっています。どのような作品が来るのか楽しみ」と期待で胸を膨らませていた。
《佐藤隆博》