アウディは8月28日、取締役4名を刷新する新人事を発表した。会長を除いた全6名の取締役のうち、4名が入れ替わる異例の人事となる。
アウディは、フォルクスワーゲングループの排ガス案件において、3.0リットルV型6気筒ターボディーゼルエンジンの開発を主導。2017年3月にはこの案件で、ドイツ検察当局の家宅捜索を受けた。
今回の新人事は、排ガス案件による混乱に終止符を打ち、新たな体制で再出発を図ることをアピールする狙いがあると見られる。
取締役が交代するのは、財務とIT、営業とマーケティング、人事と組織、生産と物流の4名。なお、ルパート・シュタートラー会長は引き続き、アウディを率いていく。
アウディの親会社、フォルクスワーゲングループのマティアス・ミュラーCEOは、「アウディは最近、難しい段階を経ているが、将来のモビリティにおいて、成功するための前提条件をすべて備えている」と述べている。