【スーパーフォーミュラ 第3戦】富士戦スタート、2連勝狙う関口雄飛が金曜フリー走行トップタイム

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
SF第3戦富士、金曜フリー走行トップタイムを記録した#19 関口。
  • SF第3戦富士、金曜フリー走行トップタイムを記録した#19 関口。
  • 前戦の岡山(2レース制)、レース2を制した関口と星野一義監督。
  • #19 関口のマシンの走行準備を進めるクルーたち。
  • 2番手タイムの#2 石浦。
  • 3番手のタイムをマークした#7 ローゼンクヴィスト。
  • この日のホンダ勢最速は#40 野尻(全体6番手タイム)。
  • 現在ポイント首位の#36 ロッテラーは金曜フリー16番手タイム。
  • 明日は公式予選日を迎える富士スピードウェイ。

7日、前戦から約1カ月半の間隔を挟んで、全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)第3戦のレースウイークが富士スピードウェイでスタートした。金曜フリー走行のトップタイムは、2連勝を狙う関口雄飛がマークしている。

5月末に2レース制で実施された第2戦岡山以来のSF実戦。参戦チームの大半にとってファクトリー近くの“地元”となる富士スピードウェイに、11チーム全19台のマシンが久々に集結した。

第3戦富士は決勝レース距離250kmでの開催。これはSFの通常距離だが、今季は開幕戦鈴鹿が200km、そして第2戦岡山は2レース制と、イレギュラーなフォーマットでの戦いが続いてきただけに、各陣営にとってはシーズン中盤~後半に向けての仕切り直し的位置付けの一戦ともいえよう。

この日は翌土曜の予選を前に、恒例の金曜フリー走行(占有走行)が予定より5分遅れの15時25分から1時間にわたって実施された。各車のタイヤの状態が一定でないため、必ずしも戦況をストレートに反映する走行セッションでないのはいつもと同じだが、前戦岡山のレース2優勝者である#19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/トヨタ)がトップタイムをマークし、継続的に存在感を示す格好となっている。

#19 関口はセッションの最後に自身の最終計測ラップで1分24秒477をマークしてトップに立った。そのあとでマシンストップという状況もあったが、これは単なるスピンで「クルマは壊れてません」と、まったく問題なし。トップタイムをマークしたタイヤは比較的状態の良いものだったそうだが、彼はコース状況がどんどん良くなるなか、最後の最後といっていいタイミングでタイムを出せたことを金曜首位の最大要因に挙げる。

#19 関口雄飛のコメント
「サポートレースのマシンが走った影響もあってか、今日は(特にセッション当初の)路面状況が良くなかったですね。そのぶん、みんなそうだと思いますけど、走れば走るほどフィーリングもタイムも良くなっていく感じで、1時間のなかでの路面の変化がいつもより大きかったと思います。いいタイミングでタイムを出せました。状況なりに(内容も)良かったとは思いますが(金曜のトップに関しては)『ビリよりはいいかな』というくらいですね。また明日は流れも変わるでしょうし」

関口は、「今のSFはちょっとしたことで、すぐに順位関係が動く」との旨も語りつつ、あくまでも金曜の首位は参考レベルと強調、土~日の予選~決勝へ向けて気を引き締めていた。確かに金曜のタイムと順位があてにならないことは前述した通りだが、それでも「状況なりに良かった」というあたりからは、昨年惜しくも逃した初王座を獲得するためにも「常に上の方にいられるようにしたい」という目標へ向けての好感触も窺えるところだ。

関口も言うようにすぐに戦況が動く最近のSFでは、連勝が至難。現時点では#16 山本尚貴(TEAM MUGEN/ホンダ)が2015年最終戦のレース2~2016年開幕戦と同じ鈴鹿で2連勝したのが最後だ。もともとSFは勝ち続けるのが難しい接戦カテゴリーだが、ヨコハマ製ワンメイクタイヤが導入された昨季以降で見れば連勝が一度もない一層の混戦状態が続いている。その流れに関口は終止符を打てるか、今回の彼は特に注目したい存在である。

金曜の2番手タイムは2015年王者の#2 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)で1分24秒564。3~4番手には今季新人の#7 F.ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)、#3 N.キャシディ(KONDO RACING)が続いた。5番手は昨年のチャンピオン #1 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)。ここまでがトヨタ勢で、ホンダ最上位は6番手の#40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だった。

明日(8日)は公式予選が実施される。Q1~Q3の3段階ノックアウト方式で、Q1は14時30分開始予定だ。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集