バイク同士の正面衝突事故は交通誘導ミスと判断、警備員を書類送検

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昨年12月に福岡県北九州市八幡東区内の県道で発生したバイク同士の衝突死傷事故について、福岡県警は5日、現場となった区間で交通誘導を行なっていた警備員2人と、現場責任者1人を業務上過失致死傷容疑で書類送検した。

福岡県警・八幡東署によると、問題の事故は2016年12月9日の午後2時10分ごろ発生している。北九州市八幡東区河内1丁目付近の県道を走行していた2台のバイクが正面衝突して転倒。一方のバイクを運転していた39歳の男性が胸部強打で死亡するとともに、もう一方のバイクを運転していた53歳の男性も重傷を負った。

現場は片側1車線の緩やかなカーブが連続する区間だが、事故当時は補修工事のために1車線の通行を規制して片側交互通行を実施。規制区間の両端には警備員を配置し、無線連絡による交通誘導を行なっていたが、事故を起こしたバイクについては双方とも抑止や通行の連絡をしておらず、これによって事故に至ったものと判断された。

このため警察では事故当時の現場にいた警備員2人と、この2人を指導や管理する立場にあった現場責任者に事故の責任が生じているとして、この3人を業務上過失致傷容疑で。実際に事故を起こした双方のバイク運転者を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害、過失致死)で書類送検した。

誘導を行なっていた警備員の過失で交通事故が発生したと判断され、書類送検に至るケースは福岡県では今回が初となる。

《石田真一》

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