ディーゼル乗用車の路上走行検査方法を策定、NOx排出量は台上規制値の2倍まで…国土交通省

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フォルクスワーゲンのターボディーゼル「TDI」エンジン
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国土交通省のディーゼル乗用車等検査方法見直し検討会は、路上走行検査方法をまとめた(20日)。フォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車排ガスの不正事件を受けて、ディーゼル乗用車の検査方法を見直すもの。

路上走行においても台上試験と同様に、排出ガスを低減することが必要不可欠なため、不正ソフトの有無の検証に加え、実走行環境下での排出ガス低減を確実に実施するため、PEMSを用いた路上走行検査の導入が必要としている。

路上走行試験では、欧州で検討されている手法も参考に、気候や路面、車両重量、渋滞など、国内の走行環境を反映する必要がある。さらに、試験条件を揃えることや、排出ガス量が極端に増える事象の扱いを明確化、台上試験結果との比較や試験結果の適合性判定が合理的、再現性を持って行える必要がある。

このため、路上走行試験では、先行する欧州の路上走行試験法を参考に、走行速度や気温など、日本と欧州の走行環境、WLTC(乗用車等世界統一試験サイクル)の適用フェイズの違いを考慮した走行試験方法とする。

路上走行検査でのNOx排出量は台上規制値の2.0倍までとして導入する。

適用時期は、エンジン設計を一から見直す必要がある場合もあることから適用まで5年程度の猶予期間をとり、2022年とする。

《レスポンス編集部》

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