築96年の駅舎ついに解体へ…アルピコ交通、新村旧駅舎を一般公開

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松本~新島々間(長野県松本市)14.4kmの上高地線を運営するアルピコ交通は3月10日、新村駅に残る旧駅舎を解体すると発表した。跡地はバス乗り場として活用される。

新村駅は1921年10月に開設。このとき建設された木造駅舎は鉄道マニアの間で人気が高かった。2012年3月には旧駅舎の脇に建設された新駅舎の使用を開始したが、旧駅舎はそのまま残されていた。

アルピコ交通は「築96年を経過し老朽化による雨漏りや構造体の劣化が見られ、大地震や大雪の際に倒壊する恐れもある等防災上の問題もある」などとし、沿線住民と協議を重ねた上で解体を決めたとしている。

解体工事は3月21日から31日まで行われる予定。これに先立つ3月20日には、アルピコ交通の鉄道イベント「第10回上高地線ふるさと鉄道まつり」が行われる。旧駅舎の待合室や事務室が一般に公開される予定だ。

《草町義和》

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