【CES 2017】 パナソニックがAndroid OSを組み込んだナビシステムを発表

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今回のナビシステムのコンセプトパネル
  • 今回のナビシステムのコンセプトパネル
  • 衛星画像でもスクロール自在で速く感度もよく、ハイエンドスマホに劣らない
  • 空調パネルを表示することもできる。
  • ボタンの大きさや字の大きさなど、車載のHMIに最適化されている
  • パナソニックブース

パナソニックはCESにおいて、Android OS を組み込んだナビシステムを発表した。

Androidと言えば、スマートフォンを接続して利用する、いわゆるAndroidAutoが連想されるが、今回の製品は単体で動作する、ナビの形をしたAndroid デバイスであり、Android Automotiveと呼ばれるシステムだ。

展示されていたデモ機では、オーディオ・ナビ機能のほか、エアコンの操作パネルが表示され、操作できることを示唆していた。また、ナビゲーションはGoogleマップが組み込まれており、衛星画像でのナビゲーションも動作していた。とにかくどの機能も動きが速くストレスがない。機能も一通り稼働しており、完成度の高さが印象的だ。

担当者によると、時期は未定ながら、北米と欧州で発売予定で、価格はミドルレンジ(10万円前後か)になる。SoCはQualcomm SnapDragon。また、発売時期は明かされなかったが、FCAからの発売が決定している。

これまでもAndroid OS を組み込んだナビゲーションシステムは存在したが、言われなければわからないほどカスタマイズされ、Androidの影が薄いものが多かった。その点今回のパナソニックの展示は、HMIこそ車載用に最適化されているものの、ユーザーにおなじみのGoogleマップがインストールされるなど、いわばナビの形をしたAndroidデバイスである。スマートフォンのサービスを車内で安全快適に利用できることをイメージさせるものだ。

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

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