【CES 2017】 スマートフォンをジェスチャーで操作できる連携デバイス

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bixi 1.0
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  • 車内での利用イメージ

運転中にスマートフォンを”ジェスチャー”で操作できる連携デバイスがCESのプレイベント「アンヴェールド」に登場した。

アンヴェールドには世界中からスタートアップが出展するが、今年は、スマートフォンと連携するデバイスの展示が目立った。特に家電と連携する「スマートホーム」分野や、ヘルスケアセンサーと連携する「バイオテック」分野のデバイスが目立ったが、自動車関連ではこの『bixi』を紹介したい。

これは、スマートフォンと連携し、安全にスマートフォンの操作ができる外付けデバイスで、同様の提案が日本のデンソーからもなされているが(『KKP-くるくるピ』)、bixiが新しいのは、ジェスチャーで操作をするという点だ。

bixiを企画販売するフランスbluemintlabsのチーフマーケティングオフィサー、リュック・ジョーダン氏によると、連携はBluetooth Low Energy によってなされるとのこと。すでにクラウドファンディングを開始しており、まずヨーロッパから販売を開始する。

Bluetooth Low Energy(略してBLEと呼ばれる)の優れた点は、低消費電力なのはもちろん、ほぼすべてのスマートフォンにおいて、外部デバイスからアプリを操作することができるインターフェイスとなりうることだ。問題になりがちなアップルによるアプリの審査も、今のところBLEは審査対象外である。この点を利用しているデバイスは、bixiやくるくるピに限らず、スマートホーム分野でも数多い。

車内でのスマートフォンの操作は、危ないと分かっていながらつい使ってしまうのが実情である。車内でスマートフォンをいかに”安全・快適”に利用するか。この課題を解決する試みは今後も登場しそうだ。

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

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