【セミコン16】下町の中小企業、防振ワゴンでビジネス拡大狙う…職人がオーダーメイド

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キャニオンの防振ワゴン
  • キャニオンの防振ワゴン
  • 防振ワゴンに使われているゲル状の衝撃吸収部品

東京都墨田区にある中小企業、キャニオンは防振ワゴンを展示。そのワゴンを押しながら「半導体を乗せて運ぶ際、傷をつくのを防ぐことができる」と来場者に積極的にアピールしていた。

同社は主にステンレス製の棚をつくっているメーカーで、10年ほど前から防振ワゴンを製造・販売してきた。主に食品工場や製薬メーカーの研究所に販売してきたが、年々他の業界にも需要が拡大し、半導体の工場でも使ってもらえるのではないかと出展したそうだ。

同社の防振ワゴンには至る所にゲル状の衝撃吸収材が設置されていて、それが振動を吸収する仕組みになっている。実際に通常のワゴンと比べて見せてくれたが、その差は歴然だった。水の入った水槽を載せて動かすと、通常のワゴンの水は大きく波打つのに対し、防振ワゴンではその数分の1ほどしか波打たなかった。

「うちの強みは1台1台職人の手づくりで、受注生産が基本になっています。さらに、1台からの注文も受け付けており、予算に合わせてつくることも可能です。また、部品についても1個から販売しています」と同社関係者は説明する。

タイヤについても、静電気対策が施された電気を通すタイヤをつけることも可能だ。オプションパーツも豊富で、「お客さまにとって、最適なワゴンをつくってお渡しできる」と同社関係者は自信を見せていた。

《山田清志》

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