英国のジャガー・ランドローバーは11月中旬、2016年度7~9月期の決算を明らかにした。
同社の発表によると、売上高は約60億ポンド(約8340億円)。前年同期の約48億ポンドに対して、23%増と大きく増えた。また、7~9月期の税引き前利益は、2億8000万ポンド(約389億円)。前年同期の1億5700万ポンドの赤字に対して、黒字転換を果たした。
なお、前年同期の赤字は、中国天津で起きた大規模な倉庫爆発の影響で、およそ5800台の新車が損害を負い、この損失を特別費用として計上したため。
2016年度7~9月の世界新車販売は、ジャガーが前年同期比84%増と四半期記録を達成。新型SUVの『F-PACE』をはじめ、スポーツセダンの『XE』や『XF』が人気。ランドローバーは、前年同期比15%増。『ディスカバリースポーツ』や『レンジローバーイヴォーク』が支持を集める。
ジャガー・ランドローバーのラルフ・スペッツCEOは、「この業績は、新型モデルが世界中の顧客から評価を得ている証。とくにF-PACEの成功は、ジャガーにとって顕著であり、ランドローバーも引き続き、そのプレミアムなオフロード性能および能力という点において、市場をリードしている」と語っている。