フォルクスワーゲンの米国法人、フォルクスワーゲンオブアメリカは9月1日、8月の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は2万9384台。前年同月比は9.1%減と、10か月連続で前年実績を下回った。
フォルクスワーゲンに関しては2015年9月、米国EPA(環境保護局)の発表により、排出ガス試験を不正にクリアする目的で、一部ディーゼル車に違法なソフトウェアが搭載されていたことが判明。その影響が販売面に表れている。
8月の車種別の販売結果は、主力車の『ジェッタ セダン』が1万1720台。前年同月比は6.5%増と、プラスに転じた。主力ミドルセダンの『パサート』(欧州仕様とは異なる北米専用車)は、大幅改良を受けた2016年モデルが、0.3%減の7389台と、10か月連続のマイナスに。
また、『ゴルフ』シリーズは、前年同月比31.6%減の4840台と、8か月連続のマイナス。このうち、『ゴルフGTI』は、9.1%増の2081台と、8月の新記録。通常のハッチバックは、39.1%減の1141台。『ゴルフ ヴァリアント』も、57.3%減の1057台と落ち込む。
この他の車種では、『ティグアン』が前年同月比4.3%増の3302台と、8月の記録を更新。『ザ・ビートル』は28.6%減の1519台と、減少傾向にある。
フォルクスワーゲンの2015年米国実績は、34万9440台。前年同期比は4.8%減と、3年連続で前年を下回った。2016年1‐8月は、前年同期比13%減の20万7156台にとどまっている。