一部ディーゼル車に、排出ガス試験を不正に逃れる違法なソフトウェアを搭載していたフォルクスワーゲン。同社に対して、米国ワシントン州が罰金を科した。
これは7月28日、ワシントン州の環境局が明らかにしたもの。「フォルクスワーゲンに対して、1億7600万ドル(約180億円)の罰金を科した」と発表している。
フォルクスワーゲンに関しては6月末、今回の排ガス不正問題について、米国当局との間で和解が成立。フォルクスワーゲンが、最大でおよそ147億ドル(約1兆470億円)を支払うことで合意した。このうち、およそ100億ドル(約1兆円)は、排ガス不正車の買い取りや、顧客に対する補償に充当する。
今回、州独自の罰金を科すことを決めたワシントン州は、カリフォルニア州に続く形。フォルクスワーゲンがワシントン州の大気保護法に違反したとして、同社に対して1億7600万ドルの罰金を科した。
ワシントン州環境局のMaia Bellonディレクターは、「フォルクスワーゲンの行為は、州の法律に違反し、住民の健康を危険にさらすもの」とコメントしている。