日東電工は、カーテンエアバッグ向け機能性フィルムの事業をスイスのノラックス・ホールディングから買収し、カーテンエアバッグ市場に参入する。
自動車の安全に対する要求は年々高まっており、パッシブセーフティ性能を向上するため、乗員保護用SRSエアバッグシステムの装着率も上昇している。北米市場では2017年からの法規制でカーテンエアバッグの装着義務付けが予定されており、世界中でさらに自動車向けカーテンエアバッグ市場が拡大する見通し。
日東電工は、需要拡大が見込まれるカーテンエアバッグ市場に参入するため、カーテンエアバッグ向け機能性フィルムの事業をノラックスから買収した。
同事業は、カーテンエアバッグに要求される気密性を、高いレベルで実現する薄型粘着フィルムで、従来工法と比較し、より軽量化・小型化できる。
2020年以降を目途に、日東電工が持つ技術との融合で技術イノベーションを図ることで、適用範囲を拡大し、自動車の安全ビジネスの拡大を目指す。
カーテンエアバッグ事業は、欧州統括会社ニットーEMEAの傘下に新たに「ニットー・スウィッツランド」を設立し、対応する。